長崎県代表が出ていなくても、やっぱり高校野球は面白い
横浜無念、本塁ベース踏み忘れ/センバツ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120401-00000065-nksports-base
昨日の選抜高校野球、横浜高校と関東一高の試合をリアルタイムで観ていたのですが、やっぱり問題になっていました誤審問題。リプレイ映像見た時に「あぶないベースの踏み方だなぁ…」と思っていたら、関東一高のキャッチャーのアピールでジャッジが覆りました。Yahooコメント欄には「嘘の申告をしたキャッチャーが醜い」とか「窪田主審は腹切って詫びろ!」とかのコメントが多いこと多いこと…。私も横浜高校を応援していたので非常に残念な結果になってしまったわけですが、それでも関東一高のキャッチャーと窪田主審を責めるのは酷だと思います。 私もソフトボールをやっていた時にキャッチャー経験がありますが、プレーが怪しい時に審判にアピールすることは当然の行為です。(私の場合、アピールしてジャッジが覆ったことは一度もありません。笑) ここからは勝手な憶測ですが、キャッチャーの立場としては「ベース通過時にかかとが少し浮いて見えたので、一応主審にアピールしてみるか」ぐらいの感覚だったと思います。仮におそらく踏んだだろうと自覚していても、怪しいプレーなので駄目もとでアピールしてみるといった行為はよくあることです。しかし、誤算(?)だったのは、窪田主審も同じ感覚を持っていたということ。キャッチャーがアピールしなければそのまま1点だったのでしょうが、アピールされたらアウトだと窪田主審は決めていたのでしょうね。ですが、写真を見ても、明らかにランナーはベースを踏んでいます。結果的に誤審と判断されても問題ない写真です。(リプレイ映像で、NHKがホーム上の映像を流さなかった事を考えても明らかに不自然でした。) 『昔と今のメディア環境の違いを高野連はそろそろ考えるべき』 選手や審判が一番近くでプレーを見ているのだから、その判断を尊重するのは理解できます。ですが、後々問題になるジャッジの多くは審判が見えにくい部分(死角)で起こる場合が殆どです。その中で信念を持って、どちらかに判断をしなければいけない審判は本当に難しい職業だと思います。今回の窪田主審は長年高校野球の審判をされている方で、これまで多くの高校球児の汗や涙を誰よりも近くで見てきた方です。そんな方がどちらかに有利な判定をすることは絶対に無いと思いますし、昨日のジャッジにはおそらく自信があったのでしょう。ですが、そんな経験豊富な方でも必ずミスジャッジは起こります。人間が判断しているんですから。(第一試合の光星学院×愛工大名電戦でも明らかな誤審がありました…) 試合後、ベースを踏んでいないとジャッジされた横浜の尾関主将は『自分のせいだ』と号泣していました。今回の件で尾関君だけでなく、おそらく窪田主審も関東一高のキャッチャー松谷君も後で写真をみたら『間違ったアピール、判断をしてしまった』と自責の念にかられる事でしょう。そんなドラマも高校野球の醍醐味だと言ってしまえばそれまでですが、試合後に高野連がいくらフォローしたところで、結果として責任の追求が選手や審判など『個人』に向いてしまうのはネット社会の現代では防ぎようがありません。メディアがテレビや新聞しかなかった時代とは明らかに違う環境です。高野連はそろそろ真剣にジャッジ問題について考えるべき時期が来たと思います。 『公平なビデオ判定の導入を』 ビデオ判定の導入には試合の遅延、人間味が無くなるとの反対意見もありますが、テニスのチャレンジ制度(選手側からのビデオ判定要求)の様に、違和感なくシステム確立されたケースもあります。なにより一度のジャッジミスも許されないといった審判の精神的な負担も減りますし、選手も納得して試合が行えます。また、ジャッジミス統計によるその審判の適性も判断でき、結果、審判のレベルアップにも繋がるといったメリットもあります。まぁ、野球やらサッカーやらグラウンドが広いスポーツは色々と難しい問題もあるでしょうが、一度、試験的にでもチーム1回のビデオ判定要求ぐらいは認めて貰いたいのがファン心理です。特に一発勝負のトーナメント戦は負けたら終わりなので。 『広島カープ今年は頑張れ!』 今年もプロ野球が開幕しました。私の大嫌いな読売ジャイアンツが開幕2連敗と非常に飯ウマ状態ですが、大好きな広島カープも開幕2連敗しています(笑)そんな中、ルーキーの野村投手が昨日はナイスピッチングを披露してくれました。勝敗は付きませんでしたが今後の活躍を期待できる大変良い内容でした。そんな野村投手も佐賀北高校との甲子園決勝での誤審?(私的にはストライク判定)に泣かされた一人です。当時、隣県の佐賀北を応援していた私としても気の毒な判定でした。そんな彼が大学で活躍し、今年プロに入団しました。彼のように才能ある選手なら悔しさをバネに発奮することも可能でしょうが、殆どの高校球児の場合、高校か大学で野球を辞めてしまいます。憧れのプロ野球選手になれるのは毎年ほんの一握りです。そんな彼らの野球人生、できるだけ悔い無く、完全燃焼して次のステップに羽ばたけるような、大人の都合を抜きにした、より良いシステムになることを切に願っています。もちろん野球以外のスポーツでも。 ※私の同級生(37歳)が未だに酒の席で、『高校球児(当時)、俺のプレーは絶対にセーフだった!』と毎回愚痴る話が面倒なのを思い出し今回のブログを書いてみました。被害者は少ないほうが良いですからね(笑)次回はちゃんとした本業のホームページ制作の話でも書いてみようと思います。